「住育」とは「住」を通して人を「育てる」ことです。

住まいは雨・風から私たちを守ってくれるだけでなく、
住む人の「意思」が反映された住まいの場合には、豊かな住生活とともに、そこに住む人たちを育てることにもなります。

「住む人の意思が反映されていない住まいでは豊かな住生活の実現は難しいでしょう。
なぜならば、住まいが生活するだけの単なる「容器」でしかないためです。

「量」としての容器から豊かさの「質」へと転換される、これからの真の住まいを検証して考えてみる必要があります。 「意思」の現れる住まいとは~?
……意思が沁み込んでいる家です。 そんな住まいは生活のための「容器」ではなく、かけがえのない家族の息吹を吹き込んだ「宝石箱」であり、希望と情熱が溢れ出ているものです。
「一生で最大の買いもの」と言われる所以がそこに存在します。

最大の買いものだからこそ誰しもが豊かな住生活を送りたくなるのは当然のことです。
しかしながら、多くの問題を抱える住まいは、たとえ専門家でも、住人の意思を反映した住まいを実現することは決して簡単ではありません。 ましてや住宅メーカーや住宅会社は住まいの効率性・利便性の追求に励んでも、
住む人の意思を反映した個性的な住まいの実現のための土壌は利害関係上極めて希薄です。 豊かな住生活は「棚から牡丹餅」のように労せずして得られるものでは到底ありません

専門知識のない私たちには有効な手段は持ち合わせていないのが現状です。
しかし誰しもが、専門家ではなくても住まいに意思を示す唯一無二の武器があります。

それは住まいに高い価値を与えるために、自分の「意思」を吹き込む祈りです。
手を合わせただけの単なる祈りではありません! 熱情のある決意に満ちた祈りです。
熱き心の祈りは「至誠天に通じる」~住まいに携わる人たちの心を突き動かします!

なぜ動くか?~それはまた次回に。